〜3月20日 震災10日目〜
震災から10日目、二度目の日曜日になりました。
震災直後に誰もが思うこと、それは家族や恋人など、いわゆる「身内」の安否。
だから、まず電話してみます。
いまは携帯電話が普及しているので、携帯電話で安否を確かめます。
私もそうでした。
まず両親に電話をしてみました。
でも、かかりませんでした。
同じような人々が多く、回線が非常に混む上に、
回線を絞っているために、余計かかりにくくなっています。
そんな時のために、災害伝言板というサービスがあります。
いわゆる171です。
171の後に1と自分の番号をダイアルしてメッセージを吹き込み、
これを聞く人は171の後ろに2と先ほどの番号をダイアルするというもの。
正直なところ、このようなサービスがあることは知っていました。
でも、危機意識が低かったせいでしょうか、使い方をよく知らず、
今回も使用することはありませんでした。
同じような方が多かったのではないでしょうか。
これから考えられる東海地震等の大地震に備えて、
使い方を再確認すると共に、家族や恋人との間では、
このサービスの利用を話し合っておくと良いと思います。
今回の震災では、現在のネット社会ならではの現象も見られます。
それはTwitterの利用。
すでにTwitterが広く普及していたために、
災害情報や物資の不足、供給に関する情報といったものが、
多くの人から発信され、そして”リツイート”という形で拡散されていきました。
またmixi等の、いわゆるソーシャルネットワークサービスを通じて、
ガソリンスタンドの開店情報も広まっています。
私も、まだ必要に迫られていないので行っていませんが、
mixiの情報でガソリンスタンドの情報を常に入手しています。
Twitterに関しては、地方自治体も積極的に利用しているようです。
現在わかっているところでは、青森県、青森県八戸市、岩手県、
岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市、福島県会津若松市など。
Twitterの情報は即時性がありますので、きめ細かい情報発信ができるようです。
ただTwitterの場合、匿名性もありますので、その情報が正しいかどうか、
それぞれの個人が判断し、自己責任で利用しないといけません。
そうでないと、誤った情報に踊らされ、パニックを起こすことになるかもしれないからです。
憶測に基づく情報の発信、これが一番危険です。
そしてネット社会ならでは、という点では、YouTubeの利用も見逃すことができません。
福島県南相馬市の桜井市長が、YouTubeで発信した情報については、
ご存知の方も多いことと思います。
テレビ報道が一部の被災地に限られ、
報道された被災地には支援物資が殺到し、そうでない被災地には支援物資がほとんど届かない、
そんな”格差”に対して、YouTubeによる情報発信で世界中が注目し、支援の手が差し伸べられました。
テレビ報道といえば、いま問題になっているのが、繰り返し流される震災映像。
特に津波の映像の影響が問題になっています。
津波で全てを流された被災地で、繰り返し津波映像が流されることにより、
特に子供がストレスによって赤ちゃん返りをしたり、攻撃的になったり、
様々な症状を発症しています。
被災地以外でも、繰り返し流される震災映像によって体調を崩す大人もいるほどですから、
報道に対する問題点の一つと言えるのではないでしょうか。
情報は発信されなければ受け取ることはできません。
そして、発信された情報をどう解釈するかは受け手の”力”でもあります。
発信する側も、受け取る側も、この震災をきっかけに
改めて情報の意義について考えて見る必要があると思います。
コメントはまだありません »
コメントはまだありません。
この投稿へのコメントの RSS フィード。
コメントする