春分の日 〜3月21日 震災11日目〜

〜3月21日 震災11日目〜

 

震災から11日目の今日、暦の上では春分の日なんですね。

本来であれば、土曜日からの3連休で、

どこか小旅行に出かけたりして、楽しい時間を過ごすでしょうが、

今年は違った一日の過ごし方になりました。

 

暗い話の多い震災後の被災地ですが、一つ明るいニュースが飛び込んできました。

 

宮城県の中でも津波の被害のひどかった石巻市で、

倒壊家屋から80歳の女性とその孫の16歳の少年が救助されたというのです。

 

通常、こういった災害においては、72時間というのが生存の一つの目安になっています。

これは論理的というよりは、経験則。

だからこそ、決して諦めてはいけないわけです。

 

今回救助された女性と孫の少年は、家屋が倒壊して抜け出せなくなったものの、

たまたま近くに冷蔵庫があり、その中に入っていたヨーグルトやコーラで

飢えをしのいでいた、ということです。

また、濡れていない毛布があり、これにくるまって体温が下がるのを防ぐことができたのも

よかったのでしょうね。

また、一人じゃない、お互いに励ましあった、というのも大きな点でしょう。

一人では生きられない、そんなことを痛感しました。

 

本当によかったと思います。

同時に、これからも、そしてなるべく早く、多くの方が救出されることを

祈らざるにはいられません。

 

あたたかい、といえば、自衛隊によって入浴施設がオープンされているようです。

自衛隊はいわゆる「自己完結型」です。

どんな地域に行っても、水や食料、エネルギーを確保できる装備を持っています。

それを活用して、入浴施設を被災地で設置する、

それによって今回の文字通り「暖かい支援」が実現したようです。

 

でも暖かいニュースばかりではありません。

 

相変わらずガソリンは不足しています。

被災地では精油所も被害を受けました。

タンクローリーは津波で流されました。

運転手さんも被災者です。家を失った方も少なくありません。

 

被害のない西日本からタンクローリーを手配する動きが活発です。

でも被災地にガソリンが届きません。

なぜでしょうか?

 

ガソリンを運ぶのに必要なのは、タンクローリーだけではありません。

運転手も必要です。

通常の大型免許だけでなく、危険物取扱者の資格も必要です。

当然、通常の配送トラックに比べて確保が難しいのです。

 

そのため一部の運転手さん(=有資格者)は度重なる配送に過重労働に陥っています。

また首都圏や西日本から派遣された運転手さんは、

日本海側から太平洋側への山越えや雪道に慣れていません。

道路網の寸断もあって、通常の何倍もの負荷がかかっている、ということなのです。

 

一日も早く、鉄道網の復活、そして東日本における精油所の復興が待ち望まれます。

 

ガソリンがないと、被災地に物資を配送しようと思っても、帰りの燃料が不安です。

 

ガソリンは、被災地に支援を届ける、血液ということができると思います。


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どん底からの復活者 斎藤 輝男

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東日本大震災は、私から仕事を奪い、どん底に突き落としました。
しかし、私は必ず復活してみせます。このブログでは、その軌跡を残していきます。

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