~5月19日 震災70日目の日記~
今日は亘理町に行きました。
仙台駅から南にJR常磐線で進みます。
温暖なところです。
宮城県の湘南、といった人がいたとか。
イチゴの栽培で有名です。
また近年は、ビニールハウスでアセロラを栽培している農家が
有名になっていたところでした。
そしてもう一つ。
私にとってこの町は、「はらこめし」の町。
「はらこめし」は、毎年秋に鮭が産卵のために帰ってきます。
その鮭の卵(いくら)を、鮭の切り身を炊き込んだご飯の上に
鮭の切り身と共に載せたもの。
郷土料理の一つでしょうが、とても美味しく、毎年必ず食べに行きます。
地元では、もちろん家庭料理として、各家庭で作ります。
そんな「はらこめし」の思い出の強い亘理ですが、
今回の震災では大きな被害を受けました。
私が毎年行くはらこめしのお店はお寿司屋さんで、
秋の一定期間だけ、はらこめしを出します。
そのお店は、海沿いで、漁港から歩いて5分のところにあります。
私がお願いしている営業会社の担当者も、この地域の出身、
というか、現在もこの地域に住んでいます。
話を聞くと、甚大な被害のようでした。
全てが流されたと言います。
今日の打ち合わせの前に、Google Earthという、
住所を入れると航空写真を見られるソフト(サービス)で確認したのですが、
確かに、何もなくなっていました。
今回の打ち合わせの場所は、元々担当している開発者の事務所兼自宅。
街中にあるので、津波の被害は受けなかったそうです。
駅から近いのですが、三人での移動なので、駅からタクシーに乗ります。
まず駅の改札を出て驚きました。
大きな蔵の壁に、大きな穴が開いています。
かろうじて崩れずに残っているものの、危険が感じられます。
古い建物は、やはり被害を受けた跡が多く見られます。
打ち合わせ自体は、比較的短く、無事に済みました。
営業会社の担当はなぜか先に帰ったので、仲介者の技術者の方と
駅まで歩いて戻ります。
聞けば、この方もギターを弾くとのこと、技術者にも音楽好きは多いようです。
今回、JRに乗って気付いたのは、照明を落としていること。
仙台駅の発着の際だけ、車内の蛍光灯をつけますが、
それ以外の区間では、もちろん夜間は違うでしょうが、
昼間は車内灯を消して運行しています。
こんなところにも、省エネが感じられますね。
とりあえず打ち合わせも終わったので、作業に着手することになります。
未確定事項はありますが、とりあえず進め、ということでした。
ちょっと心配なのは、今回打ち合わせをした方が、
あまり柔軟性がなさそうな方だということ。
ずっと個人でやってきたからでしょうか、自説を曲げようとしません。
あとは、営業担当が契約書をちゃんと作るのか、結構いい加減なので
これもまた心配です。
今日は天気も良く、道もすっかり乾いて、埃が舞いそうでした。
でも地域によっては、地盤沈下によって、雨が降ったり、大潮の時には
すぐに浸水(冠水)するところもあるといいます。
地盤沈下を解決するのは難しいでしょうが、
場当たり的でなく、根本的な解決が待たれます。
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