~3月27日 震災17日目の日記~
iPad2の日本発売が延期になりました。
突然、震災とは関係のない話題のようですが、
私はここ十数年パソコンのソフトウェアを開発していたこともあり、
こういった「電脳ツール」と言われるものには、大きな興味を持っています。
もちろん、発売されたものをすべて購入する財力はありませんので、
店頭で試してみる、ということで終わることも多いのですが。
今回のiPad2の日本における発売延期、
これは東日本大震災に起因するものだそうです。
すでに海外では発売されていますし、自粛ムードもあり、
また国内の店舗のいくつかは震災によって営業できない状況ですから
仕方のないことかもしれません。
しかし、こういう事態になると何が起きるか?
すでに発売されている海外のモデルを購入する動きが出ます。
そして、どうしても欲しい人はネットオークションに出品されていないか探します。
今回の場合も、発売延期の決定とは別に、海外で発売された当初から
こういった動きが出ていました。
はっきり言って、尋常ではない値段がついています。
定価の2倍は当たり前。
こういう時に素早く動いた(出品した)人は儲けるのでしょうね。
特に動きの速いインターネットビジネスでは、「先行者利益」といって
先にやったもん勝ち、早く動いた人ほど利益が大きいようです。
ネットオークションや、それ以外でもネットショッピングをすると
必ずお世話になるのが宅配便です。
今回の震災で、被災した東日本では、ずっと宅配便が停止していました。
少しして再開したものの、営業店発着といって、
発送の際は持込み、受け取る際も引き取りに行かないといけない状況でした。
それが、ようやく自宅への配達、自宅からの発送も可能になってきたようです。
先日、佐川急便の営業店に荷物を受け取りに行きましたが、
長蛇の列でした。
佐川急便の担当者の方たちも、ひっきりなしにやってくる顧客の対応で
てんやわんやの状態。
営業店持込み/受取は、顧客だけでなく、宅配便業者の従業員をも
疲弊させていたようです。
道路事情やガソリン事情など様々ありますが、本来の「宅配」に戻ることは
とても嬉しいことです。
宅配便といえば、被災地への救援物資の配送でも活躍しているようです。
被災地では、大小様々な避難所があります。
また、避難所に入らずに自宅で生活している人たちもいます。
大きな避難所には自衛隊の方たちも救援物資を運びやすいものです。
でも、地域の集会所のような小さい所では
自衛隊の方たちもなかなか実態を把握できませんし、
ましてや自宅で不自由な生活を送っている人たちまでケアしていくのは
いくら人手があっても足りません。
でも、食料や生活物資が不足しているのは、みんな同じなんです。
そこで、宅配便業者の出番です。
日頃から地域に密着して配送している宅配便業者の担当者は
どこに誰がいるか、何があるか、細かく把握しています。
また、軽ワゴンも持っていますので、被災地の細い道では機動力を発揮します。
こうして、大きな避難所は自衛隊、小さな避難所や個人宅は宅配便業者、
という、いわば「棲み分け」ができつつあり、
被災地の支援に大きな力となっているようです。
ただ、彼ら宅配便業者の方たちも被災者です。
これからは、今まで以上に、感謝の気持ちを持って彼らに接したいと思います。
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