早いもので 〜3月25日 震災15日目〜

〜3月25日 震災15日目〜

 

あれから二週間が経ちました。

 

この二週間で、全国の死者は1万人に届く程の人数になりました。

そして安否不明者がまだ2万人近くいます。

死者を生き返らすことはできませんが、

これ以上犠牲者が増えないことを祈るばかりです。

 

この二週間で、物資の供給はだいぶ回復しました。

もちろん、震災前のレベルにはまだまだですが、

必要なものが、並べばだいたいは手に入るようになってきました。

いまだに手に入りにくいのは、ガスが復旧していないこともあり、

カセットコンロのガスボンベですね。

 

ガスの復旧については、ようやく足掛かりはついたようです。

一昨日の23日に、まず仙台市立病院で復旧しました。

これから順次復旧していくとのこと。

 

ただ、津波被害のひどい沿岸部を除いた仙台市全体の復旧には、

1ヶ月から1ヶ月半かかるようです。

しかも、完全復旧ではありません。

 

仙台の市ガスは、仙台港の近くにガスの供給工場があります。

ここが甚大なる被害を受けました。

この工場の復旧にはかなりの時間がかかります。

 

そこで、以前から使用している、

日本海側の新潟からの天然ガスのラインを使うとのことです。

それによって、まずはガスを使えることを優先すると。

 

それでも1ヶ月以上かかるのは、地中のガス管の修復が必要だからです。

まず、供給管の全ての栓を閉め、

ガス管の破損を確認し、必要なところは補修します。

補修と並行して、地域毎に開栓していく、とのことです。

 

見ると、いろんな地域のガス会社の車が走っています。

特に見られるのが、大阪ガスの車です。

 

大阪では、阪神淡路大震災の際に、全国から支援を受けました。

そして今、遠く大阪から仙台のガスの復旧に来てくれています。

 

彼らにも家族がいることでしょう。

家族からみれば、遠い仙台に、そしていつまた大きな余震が襲うかもしれない、

そんなところに送り出したいわけがないでしょう。

それでも彼らは仙台に来てくれています。

 

いまこうして日記を書いていても、彼らの支援に胸が熱くなります。

本当にありがとう。

 

ガソリンの生産も、今週中には国内需要を満たす水準にまで回復するようです。

操業を停止していた製油所が再開し、

操業中の製油所は生産能力増強したため、ということのようです。

ガソリンの生産が回復すれば、物流機能も回復します。

物流機能が回復すれば、物資が届くようになり、復興が一気に加速して行きます。

 

そして、東北道や磐城道が全面開通しました。

これまでは通行規制により、

一般車の通行には緊急車両扱いの通行証が必要でしたが、

全車両が通行可能になりました。

 

少しずつ、少しずつ、前に進んでいます。

 

あとは、

福島原発が一日も早く安定停止して欲しい、それが心からの願いです。


この記事を読んだ人は、下記の記事も合わせて読んでいます。

  • まだ関連記事はありません

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。

コメントする

プロフィール

どん底からの復活者 斎藤 輝男

プロフィール画像

東日本大震災は、私から仕事を奪い、どん底に突き落としました。
しかし、私は必ず復活してみせます。このブログでは、その軌跡を残していきます。

Powerd by 似顔絵アバターメーカー

節電することで支援に!!

最近のコメント

    コメントはありません


Get Adobe Flash playerPlugin by wpburn.com wordpress themes