~6月11日 震災3ヶ月目の日記~
震災から3ヶ月経ちました。
私が住んでいる周辺も含め、仙台市内の、沿岸部を除いた地域は
ライフラインも復旧し、一見すると震災前と変わらない生活が戻った、
そう見えないこともありません。
もちろん、いまだに規制線が張られた建物、倒壊危険度調査の結果、
「危険」という赤い紙を貼られた個人の住居、そういうものはあります。
でも街を行き交う人の顔を見る限り、何事もなかったかのような顔をしています。
仙台でさえそうですから、被災地から離れた関東や関西の人から見れば、
震災の記憶は、いまでは原発の問題により省エネしなければいけない、
ということにすり替わったものの、
すっかり過去のものになってしまったのではないでしょうか。
まだ終わっていません。
被災地、特に三陸沿岸の町では、あの日からほとんど変わっていないところもあります。
また仙台でも、住環境は回復しても、仕事の面では復興とは程遠い、
そういう状況下の人間も多数います。
そんな中、サッカーJ1の「ベガルタ仙台」は無敗記録を更新しています。
無敗と言っても、最近は引き分け、それも“スコアレス・ドロー”(0対0のこと)が多いので、
得点力がないと言えるかもしれません。
物は言い様です。
あ、決して批判しているわけでも、皮肉っているわけでもありません。
特にビジネスの世界では、
こういう風に言い方を変えることで印象を変える、という手法がよく見られる、
そんなことを思ったのでした。
売上は大きくても利益率の小さい企業、
売上は小さくても利益率の高い企業、
様々です。
どちらが儲かっているかは、数字をきちんと比較しないとわかりません。
「儲かっている」という言葉自体が、あいまいですね。
そして単位の違いも重要です。
いま原発の問題で、放射能を示すのに、二つの単位系が使われています。
一つは「シーベルト」、そしてもう一つは「ベクレル」です。
前者と後者の違いは、明るさを表す「カンデラ」と「ルクス」に似ています。
電球そのものの明るさは「カンデラ」で表します。
これは、いわば「明るくする能力」です。
これに距離の要素を入れて、実際に目で感じる明るさの単位が
「ルクス」です。
単位が違えば一律に比較することはできません。
それは無意味です。
重さと体積も同じ比較はできません。
それでいながら、報道を見ても、また実生活で見かける様々な表現を見ても、
わかっていて敢えてあいまいにしているのか、
それともわからずに使っているのか、
いずれにしても、我々は正しく見極めるための知識、そして「目」を持たないといけません。
同時に、ビジネスをする上で、
自分はあいまいさのない、誤解を招かないビジネスをしなければ、
そんなことを考えたのでした。
コメントはまだありません »
コメントはまだありません。
この投稿へのコメントの RSS フィード。
コメントする