~5月23日 震災74日目の日記~
私が住む街、仙台には、三つの有名なプロスポーツがあります。
一番歴史があるのは、サッカーJリーグの「ベガルタ仙台」でしょう。
Jリーグの多くのチームがそうであるように、このチームも元々は社会人チームでした。
地元の東北電力のサッカーチームがその母体。
でも現在はその当時のメンバーは残っていません。(多分)
最初の何年かは残っていたようですが、チームの補強を繰り返す中、
他のチーム同様、プロの集団に変革していきました。
そのベガルタ仙台は、今年、大きな活躍をしています。
例年、シーズンの最初は活躍する、と口の悪いサポーターは言いますが、
いまのところ負けなし。
負けはないけど、引き分けが多い、とも言われます。
でも、負けがないのは確か。
そして、次に控える?のは、プロ野球、パリーグの「楽天イーグルス」。
「ま~くん」こと、田中 将大投手の活躍が有名ですね。
さらに監督も、ぼやきの野村監督が務めたり、
今季は「闘将」星野 仙一氏が務めたり、と話題に事欠きません。
もう一つ、それは何でしょうか?
ベガルタ仙台、楽天イーグルスと比べると知名度は低いのかもしれませんが、
バスケットbjリーグの“89 ers”というチームがあります。
その89 ersが、震災によって、危機にあえいでいます。
すでに今期は活動を休止しています。
選手たちは他チームに期限付き移籍をしたりしていますが、
いずれにせよ、来期以降のチームの存続も危うい状況です。
プロスポーツの世界、一見すると華やかに見えますが、
常にこういった危機に隣り合わせです。
プロスポーツといえど、いわば「企業」です。
収益を考えなければいけません。
赤字続きでは存続していくことができないわけです。
このため、大企業の傘下にあるチームも当然あるわけですが、
親会社が不振になれば、経営的に切り離される可能性もあるわけです。
震災は、人々からいろんなものを奪いました。
家族、生活拠点、仕事…。
プロのスポーツ選手たちもまた、震災によって仕事を奪われた人たち。
しかし彼らは、「観ている人に夢を与える」ことも仕事。
彼らの頑張りが、被災者である我々に勇気を与えてくれているのも事実。
決して試合の勝ち負けだけでなく、一生懸命立ち向かう姿勢も。
その点からも、上で挙げた三つのプロスポーツチームのいずれもが、
その役割、仕事を果たそうとしてくれています。
我々は、そんな彼らを応援することで支えていきたいと思います。
先日も89 ersの存続を願う署名が当初目標の1000名を大きく上回り、
2万名を超えたとの報道がありました。
地域に根差したプロスポーツ、今後も応援していきたいと思います。
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