新年度の始まり ~4月1日 震災22日目~

~4月1日 震災22日目の日記~

 

新年度が始まりました。

果たしてこれからの一年間はどんな年になるのでしょうか。

 

きょうは、まず病院に行ってきました。

体調が悪かったわけではありません。

両親が入院しているわけでもありません。

 

未納になっていた支払いをするためです。

前回の手術に付随した入院期間の分です。

とりあえずこれで病院に対する負債はなくなりました。

自分の出費が払えないのは仕方ありませんが、両親の分はそうはいきません。

年金暮らしは決して楽ではなく、これまでも毎月仕送りというか、

一緒に暮らせないなりのことはしてきましたが、

今回のことで先行きの不安は募ります。

もちろん、そんなことを話しても心配させるだけなので、

これまで通り顔も出しますし、仕送りも続けます。

自分をここまで育ててくれた両親ですから、なんとかしてあげないと。

 

先日の日記で仙石線の復旧(部分的運転再開)のことを書きましたが、

新たに東北本線も、仙台駅と岩切駅の間で運転が再開されました。

これも通勤のために欠かせない足です。

 

一方で、仙台駅と仙台空港の間を結ぶ仙台空港アクセス鉄道という

第三セクター?の鉄道があるのですが、こちらは再開のめど立たず、

半年くらいは復旧にかかると言われています。

 

東日本大震災の発生当日、仙台空港を襲う津波の映像を観た方も

多いかと思います。

仙台空港アクセス鉄道は、路線自体は高架部分が多いので、

その部分に対する津波の被害はなかったのですが、

それでも空港近くのトンネルは冠水、

それにも増して、制御システムが全壊してしまったことが、

復旧を遅らせる原因となっているようです。

空港までの鉄道ができるまでは、仙台駅などからシャトルバスが

運行されていました。

いままたバスの運行に頼らざるを得なくなり、地元のバス会社等から

支援を受けて運行するようです。

 

ここ数日で続いて復旧した岩切や小鶴新田という地域は、

仙台の北東に伸びる住宅地域です。

せっかくJRは復旧したのですが、別の問題をこの地域を襲っていました。

 

特にひどかったのが小鶴新田の界隈。

それは、液状化です。

報道でも、千葉県の新浦安一帯の液状化を何度も取り上げていますが、

仙台でも同様な被害に見舞われた地域があったのです。

 

新浦安とは異なり、超高層マンションはないようですが、

それでも、アパートやマンションが、液状化により軒並み住めない状況となり、

私の友人も引っ越さざるを得なくなる人が何人もいます。

かつてのバンド仲間も、壁にひびが入り、

検査の結果、住めない状況であると。

幸いなことに、震災以降の家賃を払い戻し、敷金も全額払い戻すほか、

同じ不動産の紹介した家に引っ越す場合は敷金・礼金共に無料、

ということでしたが、このようなケースは稀かもしれません。

仙台でも民間の建物の15%に問題があると言われ、

土地で見ると、半数に問題があるとか。

 

震災が起きたのが3月に入ってから、そして引越しの必要に迫られたのが

4月の一番物件のない時期ですから、まだまだ復興への足掛かりは

つかめないのが正直なところではないでしょうか。

 

新年度の始まりなので明るいニュースだけ書きたかったのですが、

なかなかそうはいかないようです。


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どん底からの復活者 斎藤 輝男

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東日本大震災は、私から仕事を奪い、どん底に突き落としました。
しかし、私は必ず復活してみせます。このブログでは、その軌跡を残していきます。

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