もうすぐ震災から5カ月を迎えようとしています。
私が住む宮城県仙台市では、七夕祭りも終わり、暑い日が続いています。
そして毎日のように夕立、というよりも「ゲリラ雷雨」と呼ぶのにふさわしい激しい雨と雷が。
先日は台風による大雨により、新潟から福島に渡る広い地域で
土砂崩れ等による甚大な被害を受けました。
特に被害の大きかったのが、水力発電所。
ご存知でしょうか?
東北電力管内では奥羽山脈があるためか豊かな河川に恵まれ、
水力発電所が多く存在します。
ところが今回の豪雨の被害により、水力発電所が稼働できなくなっています。
その結果、東京電力から電力を融通してもらうことに。
ただでさえ電力不足が謳われている東日本ですが、
今回の豪雨は電力不足にさらに拍車をかける結果となっています。
そこで東日本震災からの復興ブログでも、電気予報を掲載することにしました。
全国の(電気使用量状況を発表している)電力会社の状況を一目で見ることができます。
節電の夏、毎日の生活に役立てていただければ嬉しい限りです。
さて今日の話題は、震災後5カ月を迎えて、少しずつ生じている
悲しい温度差について書いてみたいと思います。
全国の皆さんからの心温まる支援に胸が熱くなる毎日ですが、
その一方で(悪意はないのでしょうが)悲しくなるニュースも。
先日は岩手県産の米を番組でプレゼントする告知をしたテレビ番組で、
放射能汚染を想起させる当選者の名前をテロップで流すという事故が。
テスト用に作成された当選者名を入れたテロップが誤って流された、
という報道なので敢えて「事故」と書きたいと思います。
この件に関しては、すでに全国的に知られることとなり、
皆さんもご存知かと思いますので、このブログで意見を述べるつもりはありませんが、
私の住む宮城県でも県北で牧草からセシウムが検出されて出荷制限となっている状況もあり、
非常に悲しい想いをしました。
ブログを書かない被災地の皆さんも、特に農業に携わっている方は、
悲しみと悔しさに身を震わせたのではないかと、
その気持ちを思うだけで涙が出てきます。
そしてもう一つは、東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の
「高田松原」の松で作った冊(さく)が、京都のある大文字焼で使われる予定であったのが、
保存会員からの風評被害ともいえる理由で中止になったこと。
放射性物質が検出されなかったにもかかわらず、です。
これはあまり大きく報道されていませんのでご存知ない方も多いかもしれません。
結果的に、地元陸前高田市でお盆の迎え火に使われることが決まったようですが、
とても残念な思いでいっぱいです。
人はそれぞれ置かれた状況も異なり、
たとえ隣に立っていたとしても、同じ想いでいることは難しいかもしれません。
ですから私はこれらの出来事に対して批判めいたことを書くつもりはありませんし、
それがこのブログの目的でもありません。
被災地の復興には時間がかかります。
そしてそれ以上に、人々の心の復興にはより多くの時間がかかるのかもしれません。
同じ想いを共有することはできなくても、
いまも復興のために、泥まみれになり、汗まみれになり、涙を流す人が多くいることを
忘れて欲しくないと思います。
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