~3月28日 震災18日目の日記~
いま日本はカード社会です。
カード大国のアメリカにはかなわないかもしれませんが、
クレジットカードだけでなく、銀行のキャッシュカード、
そして様々な企業のポイントカードなど。
私も多くのカードを保有していますが、
出かける際にポイントカードを忘れてしまって、そのお店で買い物をすると、
ポイントが付かず、なんか損をした気にさえなります。
まして、銀行のカードやクレジットカードは、
忘れたら本来の用事が片付けられなかったり、
落としたりしたら大変なことになります。
今回の震災で、カード社会という点でも大きな影響を受けています。
基本的には、銀行に口座を開設すると、通帳とカードがもらえます。
今回の震災で、通帳やカードをなくした(流された)人に対しては、
窓口での本人確認で預金の払い戻しが受けられます。
では、最近はやりの、いわゆる「ネットバンク」はどうでしょうか?
「ネットバンク」の多くは、実店舗を持ちません。
このような場合、窓口で銀行の担当者が顧客の本人確認をすることはできません。
また、キャッシング会社の無人契約機のようにカメラが備えられて
本人の顔を確認するわけでもありません。
そこで、どうしたか。
なんと、電話で申し出れば、一定金額までですが、預金を引き出したり、
他の金融機関に振込みをすることができるよう対応しているとのことです。
これは凄いことです。
電話の声だけでお金が引き出せるのですから。
これまでも登録内容の変更は、電話で本人確認の上でOK、というところが
普通になっていましたが、預金の引き出しや振込みまで対応するとは!
銀行側にとってリスクは非常に大きいと思います。
でも、そこまで顧客の立場になって対応してくれていることに、
素直に感謝したいと思います。
でも、預金を引き出せるのは、口座に預金があるから。
口座に預金があるのは、仕事をして給与や報酬が入金されるから。
自宅待機になってから2週間が経ちました。
顧客との間に入っている元請け会社の担当者(リーダー)から
きょうは定例の状況報告の電話が入りました。
それによれば、私が常駐で作業していた顧客企業は、
三陸沿岸の支店の被害、また仙台港付近の施設の被害が想像以上にひどく、
いまだ今後のプロジェクトの方向性を見いだせないまま、とのこと。
とはいえ、もうすぐ月末です。
3か月単位の契約更新なので、このままでは態度保留のまま契約が切れてしまいます。
そこで、元請け会社の営業担当者が直談判に行ってくる、とのことでした。
私の仕事はどうなるのでしょうか?
最悪のシナリオが頭をよぎります。
直談判に行くことで、逆に「それならプロジェクトは中止」ということに
なったりしないでしょうか?
だからといって、このまま態度保留では、
こちらも次の仕事を探すこともできません。
またここで仕事がなくなっても、あと数日しか3月はありませんから、
4月から新たなプロジェクトで稼働することは難しいのはわかっています。
しかも、4月は新年度。
多くのプロジェクトは、すでに2月から3月の頭くらいには陣容も決定し、
あとはスタートを待つばかりです。
仕事はどうなる?不安な週の幕開けになりました。
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